必見!投資の出口戦略の考え方とは?
こんにちは!ぐろなです。
今日は投資の出口戦略についての考えをお話し致します。
・投資の出口戦略とは?
金融商品を売却、現金に変換すること。この時の戦略を投資の出口戦略と言います。
株価が値上がりしたから売却する。債権が満期を迎えて償還される。投資にはいろいろな出口があります。
出口戦略を考えないことは非常に大きなリスクにつながります。
債権は満期を迎え現金に変換されますが、株式は自分で売却しないと現金に変換されません。
投資をする以上、出口戦略は必ず考えておかないと必ず痛い目を見ます。(経験談)
・現行NISAの出口戦略
現行のつみたてNISAの期限は20年です。その期間終了時点の「時価」で特定口座に移管されます。
簡単に言うと「20年後NISA口座が自動的に売却され、その瞬間に同じ価格で特定口座として購入される」ということです。
一体どういうことなのか例で解説します。
つみたてNISAで投資信託を100万円分購入したとします(元本100万円)
その後20年間で値上がりし、5倍になりました。(資産500万円、含み益400万円)
20年経過時点の「時価」で特定口座に移動されます。(資産500万円、含み益0円)
購入金額 | 時価 | 利益 | |
NISA口座 | 100万円 | 500万円 | 400万円 |
NISA→特定移管 | 500万円 | 500万円 | 0円 |
何が起きたのか解説します。
NISA口座で保有していた元本100万円、利益400万円。
合計資産500万円分の投資信託が特定口座に移管される場合。
「500万円で購入した」ということにされます。
一見損したような気になるかもしれません。
しかし、これこそが非課税という大きなメリットなのです。
移管された直後に売却してみましょう。
500万円分の投資信託を売却します。ただ、NISA口座から移管される際に500万円で購入したということにされています。そのため「500万円で購入し、500万円で売却した」ということになります。つまり利益は「0円」。かかる税金は0円です。
同条件で特定口座のみで積み立てていた場合、利益400万円に対して20%の80万円の税金がかかります。
購入金額 | 時価 | 利益 | 売却時税金 | |
NISA口座 | 100万円 | 500万円 | 400万円 | 0円 |
NISA→特定移管 | 500万円 | 500万円 | 0円 | 0円 |
特定口座のみ | 100万円 | 500万円 | 400万円 | 80万円 |
・現行NISA出口戦略のリスク
一方で非常に大きなリスクも存在します。
NISA→特定口座に移管された際に本来購入した金額より値下がりしていたらどうなるでしょうか?
購入した100万円の投資信託が20年後、80万円に値下がりしてしまったと仮定します。
するとNISA→特定口座に移管される際に時価80万円で移管されます。
その後時価100万円に戻るまで保有。その後売却するとどうなるでしょうか?
時価80万円で特定口座に移管されたため差額20万円が利益として計上されます。
20万の利益にかかる税金は4万円。
実質は100万円で購入し、100万円で売却したのに4万円の税金を払うことになります。
特定口座のみで積み立てていた場合、もちろん購入価格100万円のまま売却できるのでかかる税金は0円です。
購入金額 | 売却時時価 | 利益 | 売却時税金 | |
NISA→特定移管 | 80万円 | 100万円 | 20万円 | 4万円 |
特定口座のみ | 100万円 | 100万円 | 0円 | 0円 |
せっかくNISA口座を利用したのに利用していない人より多くの税金を払わなければならないのは悲しいですよね?
対策としては18年経過頃には売却を検討する必要があると思います。
私は少なくとも20年間持ち切ろうとは考えていません。
また、上下の激しい投資信託は購入をお勧めしません。
売却期限に低迷してしまったらゾッとしますよね。
・個別株の出口戦略
個別株にも出口戦略を考えるべきだと思っています。
あくまでも私個人の戦略を簡単に紹介します。
- 購入時の予想と外れたら売却(損切り)
- 購入時の予想収益をはるかに上回る場合売却(利益確定)
- 会社に不祥事が起きた場合売却
大まかに以上のことを考えています。
1.購入時の予想と外れたら売却する。
値上がりのキャピタルゲインを狙っている場合、次の決算までにどのくらい値上がりしているだろうと予想して銘柄選択、購入しています。
そのため出来高が悪い、分析が甘いといった理由で値上がりが期待できないと感じたら売却をしてしまいます。
2.購入時の予想収益をはるかに上回る場合売却する。
「高配当株投資でインカムゲインを狙っていたはずが価格が高騰。売却するか迷う・・・」といったことはありませんか?
私は得られるキャピタルゲインが何年分の配当か。その銘柄の適正価格はどのくらいか。などを考慮して売却を検討することにしています。
私は過去に、購入した三菱商事株が値上がりした際。13年分の配当金を利益確定しました。(ちょっと後悔しています)
ただ、長期保有目的の高配当株であっても必ず売却を考える必要があるという考えは変わりません。
3.会社が不祥事を起こした場合売却する。
どのような不祥事かにもよりますが売却を検討しています。
特に粉飾決算関係の不祥事は必ず売却しています。
投資判断が変わりかねないと考えているためです。
いかがでしたでしょうか?
『「つみたてNISA」で出口戦略を考えていなかった』という方はこれを機会に考えてみてほしいと思います。
20年後に今回のコロナ、リーマンショックなどが起こっていた場合、悔やんでも悔やみきれない結果になります。
私は一般NISAで非常に悔しい思いをしました・・・。
次は悲しい思いをしなくてすむように戦略を立てて挑みます!
今日もご覧頂きありがとうございました!
また次回お会い出来たら嬉しいです(=゚ω゚)ノ